さて、構造による防音性の違いを理解していただけたと思いますが、
防音性は構造が全てを決めるわけではありません。
では、構造以外で物件の防音性を見分けるコツについてご紹介していきましょう!
●角部屋かどうか角部屋は、通常の部屋よりも家賃が高い場合があります。
角部屋の家賃が高い理由の一つが防音性の高さであり、中部屋と比べて接している部屋が少なく、
単純に聞こえてくる生活音が少なくなるのが主な要因です。
一方、外からの車やバイクの音を拾いやすくなる恐れがあるので、
大通りに面した角部屋には注意が必要かもしれません。
●周辺環境をチェックする 物件そのものの防音性を考えるのも大切ですが、視点を変えて防ぐべき音について考えてみましょう。
いくら防音性の高い物件であっても、周辺がうるさいと音を防ぎきることはできないかもしれません。
また防音性の低い物件であっても周辺が静かであれば気にならないことも。
周辺環境と照らし合わせた上で、物件選びを考えてみてはいかがでしょうか。
●自分が部屋によくいる時間帯に内見に行く防音性をチェックするにあたり、実際に自分の耳で確かめるというのはとても重要です。
ゆえに、内見に行って自身の耳で防音性をチェックするのが良いでしょう。
注意すべきは行く時間帯。実際に自分が生活する場合どうなるかをチェックするわけですから、
自分が部屋によくいる時間帯の様子をチェックするのがベストです。
●壁を叩いてみる
そもそも防音性の高さとはどのようにして決まるのでしょうか?
防音性は主に壁によって決まります。
先ほど述べた構造による防音性の違いも、壁の構造によって音がどう響くのか、という違いなのです。
壁といっても壁の材質、性能、厚さなど様々な要素がありますが、
壁を叩くとその防音性についてチェックしやすく、叩いた時の音で、
壁がしっかりしているかどうかを大まかに判別できます。
見た目ではわからないので、内見の際に確認しておくと良いでしょう。
●部屋の真ん中で手を叩いてみる 手を叩いて音の響きを聞いてみることも有効です。
部屋の真ん中で手を叩いてみて、音が響いて帰ってこなかった場合、
それはどこかで音が漏れていることになります。
音が漏れるなら当然入っても来るため、その部屋は防音性があまり良くないということになるでしょう。
●今までその物件に騒音トラブルがなかったか不動産会社に聞いてみる 過去に騒音トラブルがあったかを、不動産会社に聞いてみても良いかもしれません。
もしトラブルがあったのであえれば、現在も何かしら防音に関する問題を
抱えたままである可能性が高いでしょう。
「部屋を借りたら壁が薄かった…」。
実際に部屋を借りたあとに、防音がされていない部屋に住んでしまったと気づく方は意外と多いようです。
そんな際に行うべき防音対策にはどのようなことをすれば良いのでしょうか?
賃貸物件でもできるような対策をご紹介していきます。
〈簡単にできる防音対策「壁」編〉・家具の配置で防音対策
音は壁を伝っていきます。そのためテレビのような音の出る家具を、
隣部屋と繋がっている壁から遠い場所に配置すると隣に音が漏れにくくなるでしょう。
また、本棚のような背の高い家具は音を遮ってくれます。隣の部屋と近い壁のあたりに配置してみましょう。
・遮音シートを貼る
ホームセンター等で売っている遮音シートを壁に貼りつけることで、音を跳ね返してくれます。
これを貼るだけでも一定の効果はありますが、吸音材等と組み合わせるとより効果が増すでしょう。
テープでも貼り付けられるので賃貸物件でもできますし、特別な工事は必要ありません。
〈簡単にできる防音対策「床」編〉・カーペットを敷く
足音や物を落とした音は下の階によく響きますから、トラブルにならないよう床にも防音対策が必要です。
カーペットを敷くだけで足音は軽減され、厚手であるとより効果があるでしょう。
ラグやコルクマットもおすすめです。
〈簡単にできる防音対策「窓、ドア」編〉・防音カーテンにする
音というのは窓からも入ってきますので、壁だけではなく窓にも対策が必要です。
手軽なものですと、カーテンを防音カーテンにするのが良いでしょう。
しかし、防音カーテンが遮ることができる音は一部であり、
例えば電車が通り過ぎる大きな音には効果がないこともあるようです。
・窓に遮光フィルムを貼る
本来は太陽光を遮るためのものですが、実は防音にも効果があります。
遮音フィルムよりも効果は低くなりがちですが、見た目はこちらの方が良いということも。
・窓やドアに防音テープを貼る
窓に隙間があると、そこから音は入ってきますし、漏れてもいきます。
その場合は隙間に防音テープを貼って埋めていきましょう。
このように、防音性の向上のためにできる工夫というのは意外とたくさんあるのです。
とはいえ、快適に生活するためには騒音トラブルは避けたいもの。
そのためしっかりとした防音対策をしておきましょう。
また、部屋そのものがどれだけ防音性に優れているかは、完全に判断することは難しいでしょう。
防音性の高い物件を確実に探したい場合、やはりプロに頼ってみるのがベストです。
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