固定資産税は、土地や建物の所有者に対して市町村から課税される税金です。
マンションの場合は、持ち分に応じて納税の義務が発生します。
年4回、定められた期日に支払いのタイミングがあり、納付期限は各地域で異なります。
そのため、マンションを購入した後は、納付期限について確認しなければなりません。
目当てのマンションの固定資産税の金額を確認するには、
後述の計算式を利用して算出する方法もありますが
中古マンションの場合は、売主に固定資産税の納税通知書をみせてもらうことが最も簡単です。
固定資産税の課税対象者は誰になるのでしょうか?
固定資産税はマンションの入居者ではなく、所有者が課税対象者となります。
毎年1月1日時点で、不動産を所有する者に対して徴収されます。
年の途中で土地や家屋を購入する場合、翌年1月1日の所有者として納付します。
新築を不動産会社から購入する場合
購入年は売主と買主の合意のもとに日割り計算になるケースが多いです。
マンション購入の際に、規約を確認しておきましょう!
固定資産税には、減税措置が存在します。
具体的には自分で住むための住宅の場合や新築の場合は減税措置があります。
新築マンションの場合、条件を満たせば固定資産税が5年間半額になります。
減税措置を受けるための条件としては次の2つです。
【条件①】
◇小規模住宅用地部分の場合(200平方メートル以下)◇
課税標準額は1/6に軽減
【条件②】
◇200平方メートル超の一般住宅用地の場合◇
課税標準額は1/3に軽減
ここまでは固定資産税の計算方法と減税措置について確認してきました。
次からは新築マンションと中古マンションの固定資産税の違いについて解説します!
新築マンションの場合、条件を満たせば固定資産税は5年間半額になります。
築年数3年未満の場合、建物税額は1/2です。
例えば、土地税額3,000万円、建物税額1,500万円の場合、
固定資産税納税額は175,000円となります。
この場合の固定資産税175,000円は、下記のように計算した額を合計しています。
土地税額=3,000万円×1.4%×1/6(※小規模住宅を想定)=70,000円
建物税額=1,500万円×1.4%×1/2=105,000円
中古マンションの場合、築年数によっては新築よりも高額になることがあります。
なぜなら新築マンションの場合は減税措置があるためです。
例えば土地税額3,000万円、建物税額1,500万円、築年数6年の場合、
築年数6年の経年減価補正率は0.8335(非木造建築の場合)であるため、
固定資産税納税額は24万5,035円となります。
この場合の固定資産税は、
同じ土地税額3,000万円、建物税額1,500万円の新築マンションの固定資産税105,000円より高額です。
この場合の固定資産税24万5,035円は、下記のように計算した額を合計しています。
土地税額=3,000万円×1.4%×1/6(※小規模住宅を想定)=7万円
建物税額=1,500万円×1.4%×0.8335=17万5,035円
・土地税額3,000万円、建物税額1,500万円、築年数21年の場合
築年数21年の中古マンションの場合、固定資産税はどのようになるでしょうか?
土地税額3,000万円、建物税額1,500万円、築年数21年の場合、
築年数21年の場合の経年減価補正率:0.4820(非木造建築の場合)であるため、
固定資産税納税額は17万1,220円となります。
この場合の固定資産税17万1,220円は、下記のように計算した額を合計しています。
土地税額=3,000万円×1.4%×1/6(※小規模住宅を想定)=7万円
建物税額=1,500万円×1.4%×0.4820=10万1,220円
このように固定資産税は新築マンションと中古マンションで異なり、
新築マンションについては固定資産税が5年間半額の優遇によって
固定資産税が中古マンションより安くなるケースがあることが分かります。
ただし、固定資産税は、不動産を所有している以上は継続して支払い続ける税金です。
新築マンションを購入する際は、5年間の優遇措置が終わった後の固定資産税の支払額についても
しっかりと把握しておく必要があります。
参考:「経年減価補正率表」(東京法務局)
http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/content/001255471.pdf
固定資産税は、不動産を所有している人に対して課せられる税金です。
つまりマンションを購入して所有していく上で、継続的に支払っていく必要のあるお金になります。
また固定資産税については住宅ローン返済とのバランスも考慮に入れる必要があります。
そのため、マンションを購入する前から固定資産税を計算しておくことで、
マンション購入後の資金計画を正確に立てることができます。
いずれにしても固定資産税の正確な計算方法についてはマンション購入前に確認しておきましょう!
京都市 伏見区 醍醐 日野 石田 の不動産売買・賃貸なら株式会社エム・ハウジングへ